2023.11.06 まちづくり

地域の歴史性を踏まえ、街になじみ街の価値を高める建物を設計する

スフィア目白西坂は、西武新宿線下落合駅から徒歩3 分と通勤通学に利便性の高いエリアに位置するマンションです。単身者からDINKs をターゲットとし、多様な暮らしのニーズに応えられる柔軟性の高い計画を行っています。当物件の北側には江戸時代後期から絵図に名前の認められる「西坂」があり、地域の歴史性を踏まえ、街になじみ街の価値を高める建物となることを目指し設計を行いました。

敷地北側にある「西坂」に相応しい物件となるよう、建物高さを周囲と合わせ、ボリュームを 3 つに分割して坂に沿って雁行した意匠とすることで、周辺環境との調和を図りました。坂の下から見上げる街並みに統一感をもたらしています。

主要なターミナル駅である新宿と池袋の間に位置し、どちらも自転車移動圏内の立地です。そのため、近年の通勤手段の多様化を加味し、地下住戸にサイクルポートを備えた居室を設けました。

また、敷地の高低差を生かし地中部の多い北面はメゾネット住戸を設けていますが、階段室の大きな窓から深部まで日が差し込み明るい空間が広がります。室内環境を向上させる合理的な断面設計を行っております。